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2017/03/20

複合歯形係数は円弧歯厚削減歯形に適用は不可

追記 下記の件、下記リンクを優先してご参照ください。
バックラッシのための円周歯厚を削減した歯形の、複合歯形係数の算出手法が記載されています。

http://m-sudo.blogspot.jp/2017/08/blog-post_34.html
http://m-sudo.sakura.ne.jp/soft_data/kikaikougaku(PDF)/Involute_Curve_Op_manual.pdf
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表題の件、標準平歯車、転位平歯車にのみ適用可能としか判断できません。おそらく接点位置の局部半径の式が対応していないのが原因でしょう。接点位置における局部丸み半径の数値はわずかでも応力修正係数にあたえる効果が大きい。

従来の歯形係数は適用しても大丈夫です。下図参照。


右図の場合は歯先に面取りが存在するために入力角βが歯先にならない。角度αは標準圧力角。
α=βは大抵の場合、先ず成立しない。

複合歯形係数は歯先の面取りには対応しない。




追記 2017.03.21

バックラッシのために円弧歯厚を削減した歯形について、複合歯形係数を求める手段はInvolute_Curce_3.1 の使用によって可能になります。

右図のように歯形係数計算-OFFモードに設定してからホブラック創成歯形モードを選択することでホブ工具の食いこみ量を算出することで相当転位係数の算出が可能になります。この相当転位係数をメモか何かで記録しておき、歯形係数計算-ON にすることで複合歯形係数が算出可能になります。

この操作の自動化はちょっと困難なので、手動で求めることになります。

相当転位係数が求まれば、バックラッシゼロ歯形での複合歯形係数の算出は可能になります。
Youtubeにて操作法の閲覧が可能です。
http://m-sudo.blogspot.jp/2016/04/youtubecnc.html

追記 2017.03.21

円弧歯厚削減歯形に適用は不可と記したが、そうすると、実際には、大抵の場合、使用不可になってしまう。実際には歯厚削減は考慮せず計算することが正しいのでしょうね。応力修正係数の算式に実験値が含まれていることから厳密な計算は不要と考えてもよいでしょう。最善を尽くすならば、上図の手段をとることも考慮しましょう。




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