2008年7月26日土曜日

最新の疲労限度に関する研究


画像は下記URLより引用しました。
http://www.nachi-fujikoshi.co.jp/tec/pdf/
この論文によると私が従来解釈していた疲労限度の存在が特定の材料において否定されていることになります。現在の私の経験レベルではこの論文内容は記述してあることの概要を私なりに解釈するしか能がないので、志のある設計者諸兄には是非ともこの内容を他の文献をも参照しながら理解して欲しい。SNCM439という比較的一般性のある合金鋼の焼戻し処理は一般に600度Cで水冷330HB程度の硬度を得る処理を行う必要があるのですが、より低温領域の焼戻し処理で高硬度を維持しようとすると論文の説明のように疲労限界がなくなるというものです。直感ですが合金鋼一般にもいえる可能性があるので材質に応じた規定の熱処理を行う必要性があると思います。SM443(マンガン鋼)、SCM435~SCM443(クロモリ鋼)などその対象かもしれません。従来軸受け鋼として利用されていたSUJ2(高炭素クロム鋼)が完全に疲労限度が存在しないとなるとその衝撃は大きいですね。SUJ2はすべり軸受けの材料として使われていたそうですから。私個人的にはSNCM材やSUJ2、高速度鋼の使用経験がないのでよそ事といえばそういえるのですが・・・。この論文(PDF)のURLをリンクに追加しました。

追記 本記事に関して技術士の方からコメントを頂きました。コメントに関連する疲労限度(寿命)の考察に
関して下記の記事があります。ご参考に。(2009.06.27記)

追記 上記データの出所のURLが異なっていました。下記に訂正します。(2010.07.28)
http://www.nachi-fujikoshi.co.jp/tec/pdf/14A1.pdf

2 件のコメント:

たかひろ@神戸の技術士 さんのコメント...

疲労限は10の7乗以上の繰返し荷重試験で確認できるといわれていますが、最近は10の8乗以上で破壊するといった現象があると盛んに耳にするようになりました。
我々の業界では耐用年数が年々増加し30年、40年使うんだという風潮ですので、このような現象をいずれ体感するかもしれません。

m-sudo さんのコメント...

ご紹介ありがとうございました。関連情報をUPしました。技術の蓄積の結果、新しい現象が見出される現実に留意したいものですね。(m-sudo)